皆さんこんにちは。わやです。
復活して数記事書いてきましたが、休んでいた間に結構な本を読んだので今回はその中の一つを紹介したいと思います。
今回紹介するのは浅倉秋成さんの小説です。
↓一つ目はこちら↓
私は別の作品でこの作家さんを知りましたが、話題性のある本だとこっちだと思い先に紹介します。
この作品は2022年本屋大賞5位の作品です。
同年の大賞は「同志少女よ、敵を撃て」です。
本屋大賞にノミネートされたのがきっかけでこの作品を読みました。
まだ、書店に行っても面置きされているところがあるので比較的見つけやすいと思います。
あらすじとしてはある大手企業の内定をめぐって最終選考に残った6人の大学生が奮闘するお話です。
ジャンルにくくるなら青春ミステリーだと思います。
ミステリーとなっていますが、刑事事件が起こることはありません。
どこまで行っても就職活動のなかでのちょっとした事件を解決していく話です。
この作品は主人公の一人称視点で物事が進みながら、同時並行でインタビューとして他の就活生の思いが語られていきます。
インタビューと言ってもこれも一人称視点でインタビュー相手のセリフしか書かれていません。
いわゆる自分が主人公になりきって見れるタイプの作品です。
話が進むにつれて登場人物の印象が一転二転していくのが面白いですし、考えさせられる面もあります。
人間の一面性、そして今のネット社会の問題も感じるような作品になっています。
けして他人のすべてを知ることはできない。
そんな気持ちになりました。
作品自体は会話が中心で進んでいくためとても読みやすいです。
ミステリーを読むのが苦手な方にはお勧めな作品だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは次回の記事で会いましょう。